今日は障害年金を申請する前に医師に伝えたいことをお話したいと思います。
そもそも障害年金の申請の時にとても重要なことは、初診日を確定することです。初診日から1年6ヶ月後を「障害認定日」と言います。その障害認定日の診断書をもとに障害年金の申請を行います。
皆さんは主治医との診察時にどんなことを話していますか?
「いつもと変化はないです。」
「調子はまずまずです。」
などと、定型化していませんか?
診断書の裏面には、日常生活の能力を医師に記入してもらう欄があります。ここの記入を軽く書かれてしまうと、障害年金が不支給になる可能性があるのです。下記に診断書を申請する前に医師に伝えたい事項を記します。
日常生活能力の判定
(1)適切な食事
・料理は全て配偶者(親・パートナー・ヘルパー)任せ
・鬱状態の場合は食欲が落ちる
・躁状態の場合は過食傾向
・いつも外食やコンビニ弁当
・栄養管理は考えず、食べたいものを食べている
(2)身辺の清潔保持
・鬱状態になると洗顔、歯磨きなど全くできない
・入浴も1週間程度入らない(入る元気がない)状態が続くこともある
・部屋は自分では掃除しない
・自分の部屋はゴミが散乱している
(3)金銭管理と買い物
・ギャンブルなどで浪費をしていないか
・スマホの課金で借金(ローン)などをしていないか
・その他借金返済で家族等が返済していないか
・手持ちのお金を把握して必要なものを適正価格で必要な量を購入できるか
・計画的に収支を考えて買い物ができるか
(4)通院と服薬
・本人が疾患について理解できているか
・薬を定期的に決められた量を服用できているか
・服用による副作用や病状について医師に伝えられるか
・病状については家族が全て医師に説明している
・大量服薬が心配なので薬の管理は家族がしている
(5)他人との意思伝達及び対人関係
・双方向のコミュニケーションができるか否か
・他人の言っていることを聞いて理解した上で自分の意見を言えるか否か
・聞いている側のことを考えて伝えることができるか
(6)身辺の安全保持及び危機対応
・同居している家族が病院に同行して、医師に本人の状況を伝えている
・大量服薬が心配なので、薬の管理は家族がしている
・通常時とは異なった危険が迫った時にパニックにならず冷静に対応できるか
・トラブルが起きた時に客観的に把握して他社に説明できるか
・台所の刃物、ガスなどを適切に使用できるか
・交通事故等のトラブルにあっても、相手の都合の良いようにされて本人が不利にな
なったことはないか
(7)社会性
・銀行での金銭の出し入れや役所等で一人で手続きができるか
・担当職員に質問するなどコミュニケーションをとれるか
・集団の中で自らの位置づけを理解し他者と行動できるか
・他者の目線、声が嫌なので遠ざけている
・挨拶がうまく出来ない
・コミュニケーションがとれず孤立している
どうでしょうか?こんなに医師に話しておきたいとこはあるのです。上記の事項をいつもの診察の時に是非、主治医に伝えるようにしてください。障害年金の申請は最初の申請がとても重要です。万全の準備をしてから申請してくださいね。
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